適正な単語集合の大きさ

世の中にアルファベットの略語が増えてきている。 最近では,長い名詞を短くする略語だけでなく,ひとくくりの言い回しまで略語化しちゃう風潮にも拍車がかかっているようだ。 今後も,略語化の流れはますます進むだろう。

略語には「3文字から5文字程度の短さ」という特徴があるので,略語の増加とともに「同じつづりで違う意味」な単語,多義語が多くなってきている。 CD(Compact Disc?Cash Dispenser?Carrier Detect?)とか,例えばこんなのとか。

このままいくと,遠い将来は,単語集合の要素はほぼ略語で占められ,多義語ばかりとなったりするのだろうか(ならねーよ)。 そんな単語集合の大きさが極小となっている世界では,単語だけでは意味が通じなくて,リテラルを極小化したT9のように,文意を決定するためには,あるていどの長さをもつ文にしないとダメになったりするんだろうな。 単語集合の大きさと,会話を構成するために必要な1文の長さの相関関係とか,どんなふうになるんだろ。

で,文にある程度の長さが要求されるそんな世界では,文が長くなるのを防ぐために,かえって略語化の流れとは逆の,単語集合を大きくするムーブメントが起こったりするんだろうか。 お,ってことは今,略語化の傾向があるこの世界は単語集合が大きすぎるってことか。 じゃあ,適正な単語集合の大きさってどこにあるんだ??