駐車禁止とタクシー

日本は法治国家であるはずだが,どうも気に食わないことが多い。

まず,駐車禁止のエリアはおろか,駐停車禁止のエリアにすら平気で列を作って車を停めているタクシーの群れである。

人待ち,客待ちは,その継続時間を問わず立派な駐車行為である。 そして,駐車禁止・駐停車禁止エリアというものは,「そこに停まっている車があると,道路の円滑な利用が阻害され,飛び出しなどの余計な危険が生じる」ゆえに,公安当局によってわざわざ指定された場所なのである。 ならば,夜な夜な,なんなら二重駐車までやってくれるタクシーどもは,それこそ禁止エリアとして指定した公安側からすれば,「実力行使で強制排除でもしなければならない不逞の輩」ということになりはしないか。 これを放置しているということは,「べつにそこに車が停まっていても,道路の円滑な利用は阻害されず,飛び出しなどの余計な危険も生じない」ということを公安側が消極的に認めてしまっていることになりはしないだろうか。

法治国家日本では,駐車禁止エリアを指定した際の精神からすると,「駐車禁止エリアの指定を取り消すか,駐車禁止エリアに駐車するタクシーを排除するか」以外の選択肢はおかしい。 しかし,現在に至るまで,「取締りが困難だから」という言い訳によって,そのどちらも徹底されていない。 あまつさえ,市民のどうでもいい駐車違反から(取り締まりやすいので)順番に取り締まる始末だ。 もちろん,車の密度も人の密度も一番高い,すなわちもっとも危険度が高いといえる,繁華街のタクシーの駐車違反はいつまでも取り締まらない。 法治国家においては,法を厳正に公平に運用することが基本中の基本,大原則であるのに,この事態を不公平といわずに,何を不公平といえようか。

取り締まれないわけではないのだ。 そもそも,免許制度と減点制度は,そういう交通秩序を乱すものをさっさと道路から排除することを目的に生まれたもので,あとはその制度を運用するだけでいいのだ。 人員や予算が足りないというのであれば,取り締まり業務なんかは民間の私企業に委託してしまえばいい。 私企業は自社の利益を最大にするために,嬉々として働き,その結果,時を置かずして駐停車禁止エリアには,車が一台も見られなくなるだろう。 「本当に駐停車禁止の指定が必要不可欠なものなのであれば」,それくらいしなければ,社会は正常にならないはずじゃあないのですかね? え,社会は正常?じゃあ何がおかしいのかは,いわずもがな。


と,だらだら書いてるけど,要は「道路を占拠しとるタクども,おまいらウザいんじゃー!死ねヴォケ!」ということやね。